臨床哲学

久しぶりに会った、長い哲学OD時代を経て今年常勤職に就いた知り合いとの話。



彼が、延々と現在の大学教育における哲学の衰退を嘆いた後で;
私「博論は確かヘーゲルでしたよね?」
彼「そうです、そうです」
私「それで今は何教えてるんですか?」
彼「えーと、ゼミの他、現代社会論とかジェンダー論とかですね」
私「社会学じゃないですか、それ」
彼「いや、臨床哲学ってことで、そこは」
私「・・・」



臨床哲学」って概念が極めてプラグマティックな含意を持つことを学習しました。哲学、法学、政治学、教育学、言語学、美学などなど、みんな社会学化が流行ですが、むしろ社会学が毟られ放題というのが正しいですね。なんで社会学ってこんなにステータスがないんでしょう? まあ、ぬるい理論化とぬるい調査(ルポルタージュ)の合わせ技ばかりじゃ、自業自得かな。