マンチェスターUtdvsセルティック 06-07CL

13-09-2006: 19:45

3-2。オールドトラフォードでの06-07CL初戦。

スコアからするとセルティックが予想外にがんばったという言うべきなのかもしれないが、その2得点はと言うと、1点目はキーパーのゴール前へのフィードをファーディナンドが処理ミスしたのを押し込んだもので、2点目は中村のフリーキックによるもの。流れの中での得点は実質なし。

何しろセルティックのプレイヤーは色々な意味で技術がない。トラップが決まらずゴール前のチャンスをつぶす、ゴール前への放り込みも味方がいるととんでもない方に蹴るし、いい場所に蹴れたと思うと味方がそこにいない、パス精度が低いせいでバイタルエリア付近で‘も'マンUプレイヤーに簡単にボールを取られる(3失点の内2失点はこのせい)、スペースを確実に埋められず特にバイタルエリアにぽっかり穴が開く――ということを何度もくり返す。しかも、中村のいる右サイドから中央は攻撃の形ができるのだが、左サイドはまったく攻撃の形にならない始末。出場停止でロナウドを欠くマンU相手に勝てる感じがまったくしなかった。ロナウドがいたらさらに2点くらい取られていてもおかしくないゲームだった。

とは言え、マンUのプレーもそれほどほめられたものではない。3得点の内最初の1点はギグスのシミュレーションで得たPK、2、3点目は相手のセルティックプレイヤーの素朴なパスミスに乗じてのもの。相手を崩しきったという得点ではまったくない。ニュース映像で見るバルセロナなどのパフォーマンスと比べると明らかに見劣りがする(ただ一人サアは‘切れ'ていたが)。ロナウドがいれば事情はもう少し違うのだろうが、CL初戦だから勝てばとりあえずOK、といったところか。

中村は落ち着いたボールさばきでセルティックの攻撃の一つの起点に間違いなくなっていたが、CLなどで見るとやはりプレーにスピードを感じさせない。フリーキックはもちろんボールをさばき‘ため'を作れるという点ではマンU相手にも通じるプレーヤーだということは分かったが、この能力だけでは現在のフットボール界においてはあまり評価されないだろう。中村がオシムに招集されるかどうかは、この辺の判断如何だろうと思う。