2013-01-01から1年間の記事一覧

As ethnomethodologists and as Marxists

今日、Bjelićの5年ほど前の論文を見ていたら、その冒頭次のようなフレーズに出くわした。このフレーズ、冒頭なのでほぼ文脈なしに唐突に現れる。この先を読んでも文脈らしきものは見当たらない。 As ethnomethodologists and as Marxists, we should focus o…

社会福祉協議会

この団体、調べてみれば分かるが、歴史は長く、民間団体とはいえ法的規定もある半公的機関である。給与も公務員に準じている。しかしはっきり言うが、まず事務手続きがいい加減すぎる。基本的な運営資金が行政から流れてくるため営業努力が不要で、しかも介…

癒着の構造

介護認定において要介護1が認定されると、行政組織に所属するケアマネではなく、事業者所属のケアマネが選任される。これは、事業者が行政から独立に介護支援方策を決定することが被介護者側の利益に適うから、もし行政組織内のケアマネが介護支援方策を決定…

科学の予期的-回顧的概念

こんな風に考えている人がたくさんいる。 科学は疑似科学(非科学)ではない――科学はこの差異化の中にのみある。科学はその遂行のただ中においては疑似科学と区別が付かない(将来、疑似科学とされるかもしれないから)以上、科学の現在進行形の実践を見ても、科…

Lived Work of Disability

障害学とかいうものが流行っていて、色々な障害にまつわる報告を聞いたり読んだりする。ここのところ、介護漬けなので、私も遅ればせに障害学に参入!した感じがする。参入してから大して時間は経っていないが、ことその集中度に関してはそうそう負ける気がし…

Engineering the Scientific Corpus (続)

この論文、難解でよく分からないことだらけなのだが、冒頭「Background」の最初の一文を読むだけでも、読む価値がある。そこにはこうある。 SSSは、新たな[科学的]貢献が科学共同体に受容される方法に照準してきたが、自然科学的研究が受容、確立された発見…

Engineering the Scientific Corpus ; Routine Semantic Work in (Re)constructing a Biological Ontology  

by Sharrock-et-al・・・なんてのを読んでいます。ローズを読んでいたのに、何でこんなものを読んでいるのでしょうか、私は? だが、それにしても、これ、難物です。途中で、高崎行ったり、区役所や郵便局や行ったり、延々と書類書きしたり(この2週間、どのくらい…

要介護1

1;ケアマネと今後の介護方針について打ち合わせ 2;ネットで成年後見制度について勉強、申請書類入手(これはとてつもなく面倒だ) 3;ケアマネとの三者面談について確認連絡(3度目)(予想通り何も憶えていない)+日常生活の状況聴取(何を言っているか8割理解不…

コンフェデ戦記5

決勝30 Jun 13 Rio De Janeiro Estadio do Maracana BRA 3:0 (2:0) ESP FRED (2' 47') NEYMAR (44')前半、ネイマールが2点目を叩き込んだとき、このゲームはどこかで見たことがあると気づいた。そう、今年のCL準決勝、バイエルンvsバルサ戦1stLeg、4-0でバイ…

コンフェデ戦記4(続)

後半 Spain 守備 ○CASILLAS ○PIQUE ○SERGIO RAMOS ○ARBELOA ○Jordi ALBA ★GILARDINO ○BUSQUETS ○NAVAS← ○PEDRO← ○XAVI ○INIESTA ★MARCHISIO ★CANDREVA ★Giaccherini ★MAGGIO ★PIRLO ★MONTRIBO← ○TORRES ★Chiellini ★deRossi← ★BONUCCI← ★Buffon後半 イタリア…

コンフェデ戦記4

27 Jun 13 Fortaleza ESP 0:0 a.e.t. 7:6 PSO ITA前半 プランデッリの戦略がずばり的中したのが印象的。イタリアは3-4-3、スペインは4-3-3だが、正確に言うと、イタリアは3-2-2-2-1、(シャビ・アロンソがいない)スペインはブスケツを1ボランチにした4-1-2-2-…

神経経済学

・・・という学問があるということを日経の連載で知った。「効用」概念の不完全さを補うために行動経済学が発展し、さらにこれが脳科学と結合して神経経済学が出現・・・とのこと。満足感(幸福感)と脳の活動とを対応させられたからといって、経済学にどう関係する…

コンフェデ戦記3

19/06 19:00 Recife Italy 4:3 (1:2) JapanDaniele DE ROSSI (41') Atsuto UCHIDA (50' OG) Mario BALOTELLI (52' PEN) Sebastian GIOVINCO (86') Keisuke HONDA (21' PEN) Shinji KAGAWA (33') Shinji OKAZAKI (69') 点がばんばん入るゲームというのは締ま…

臨床哲学

久しぶりに会った、長い哲学OD時代を経て今年常勤職に就いた知り合いとの話。 彼が、延々と現在の大学教育における哲学の衰退を嘆いた後で; 私「博論は確かヘーゲルでしたよね?」 彼「そうです、そうです」 私「それで今は何教えてるんですか?」 彼「えーと…

コンフェデ戦記2

16/06 16:00 Rio De Janeiro Mexico 1:2 (1:1) Italy Javier HERNANDEZ (34' PEN) Andrea PIRLO (27') Mario BALOTELLI (78')北中米カリブ海選手権ではアメリカを破って優勝したメキシコには、ドス・サントスとエルナンデス、攻撃に特化した小柄だが優秀な2…

コンフェデ戦記1

15/06 16:00 Brasilia Brazil vs Japan 3:0 (1:0) NEYMAR (3') PAULINHO (48') JO (90'+3)前半 なぜ4-4-2なのか?――前半の疑問はこれに尽きる。 整列したスタメン、前目4人、本田、岡崎、清武、香川を見たとき、0トップ、あるいは岡崎の1トップかと思った。し…

ローズ消失

たった今、ローズのPDF版「The Politics of Life Itself」の1章末から2章末までの文字情報がすべて消滅した。白紙である。正確には白紙の上に、書き込んだ下線とかハイライトだけが残っている状態である。こんなの初めて。なぜ? Why? TouchUpテキストツール…

ローズたち2

(蓮実重彦がどこかで書いていたことだが)映画評論家の淀川長治は、一本の映画を見終わるとその美しいシークエンスしか憶えていない、ただしその美しいシークエンスに関してはこれを詳細に憶えているという稀有な才能の持ち主だったという。つくづく羨ましい…

煙霧

午後1時頃北の方角が暗いなと思ったら、砂塵のような空気が押し寄せて、あれよあれよという間に視界がきかなくなった。外に出たら死ぬと思ったので丸一日室内に。「煙霧」と言うらしい。

はるかなるサウサンプトン

また花粉症の季節。今年の花粉飛散量は昨年の6〜7倍とか。この10日ほどひどい状態です。予定通りなら、吉田のセインツとリヴァプールのゲームを見るために今頃ロンドンの空の下にいるはずだったのに・・・。現実は・・・東京の空の下、花粉まみれ。 ☆゜。*.★゜。*…

Man utd. vs. Real Madrid Half Time

Man utd.のスタメンが意外。香川がいないのはまあ予想してたけど、まさかルーニーまでいないとは。「何だ、こりゃ?」と思っていたら、ぜんぜんOKですね。完璧にレアルを押さえ込んでます。SAFはレアルの攻撃力を見切っていますね。凄いですね、ただ者じゃあ…

Man utd. vs. Real Madrid 13/03/06 4:45 JST

あと8時間後。起きてはいられないので早く寝て早く起きるしかない。 ☆゜。*.★゜。*.☆゜。*.★゜。*.☆゜。*.★゜。*. まさか、生きている内に、utdで日本人がハットトリックをするのを見られるとは思わなかった。感慨深いよ。 1点目、写真を見るとよく分…

ローズたち1

(http://d.hatena.ne.jp/Zephyrus/20130218/1361193153の延長で、ローズたちのしていることについてもうちょっと考えてみる。ただし、まだ、完全に「1人ブレーンストーミング」なのであとあと訂正する可能性が大です。) ローズらが目指していることは、新し…

思想史と歴史的存在論3

EM/CAの研究者(学部生、院生ではない)がこんなことをよく質問/批判してくる。 1;言葉だけ研究して、活動を研究しなくていいんですか?2;歴史の分析は結局時間の流れを見渡す超越論的視点を前提することになるのではないですか?3;事実(の意味)認定のための…

思想史と歴史的存在論2

もう少しだけ具体的に考えてみたい。 Rabinow&Roseはこう考えて、新遺伝学における優生学の消滅宣言をしている節がある;優生学は、決定論の伝統的基礎の上に遺伝(遺伝子プール)への政策的介入が重なったところに生じた。よって、遺伝子プールへの政策的介入…

思想史と歴史的存在論

(夜9時に真っ暗になったある地方都市のホテルにて)思想史と歴史的存在論の違いを何度も口頭で言い、論文まで書いてるのだが、延々と理解されない。言い方、書き方が悪いのだろうか。「内ー外を前提とする問題を問うのではない。内ー外の境界管理boundary-work…

リンチ『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』コメント番外

今回のコメントの要約めいた原稿を書きました。EMCA研ニュースレターに掲載されるとのこと、興味のある方はお読み下さいませ。(ちなみに、このブログで紹介した文章がいかに散漫か思い知らされました。いかんせん、ほぼ3日で書いた文章です(飛行機内、ホテル…