ペットロス・・・言葉は当然知っていたが、リアルに知っていたわけではない。 リアルに知る時が来た。 昨日夕方、フクの遺体を近所の霊園で荼毘に付し、小さな遺骨を見たとき何かコントロールが壊れた。 それから今日一日、2時間おきに涙が延々と流れる。 思え…
フク(猫)が今朝死んだ。 20歳4ヶ月、人間なら100歳超というところか。 昨年3月に母親が死に、2年連続で身内から葬式である。 ここ1ヶ月ほどとりわけ体調が悪く、 強度の便秘となって、食欲もなくなり、 昔は6キロあった体重も2キロを切って、 病院に頻繁に通…
最近、「気づき」とか「学び」とかいう言葉をよく目にする、耳にする。似たような言葉では「傾聴」なんてのもある。これも流行ってるみたいだ。 「気づきを得られました」とか「学びが多く・・・」とか「傾聴を通じて・・・」とか・・・。 なぜ「気づく」「学ぶ」では…
フーコーの「汚名に塗れた人々の生La vie des hommes infames」(Foucault[1977=2000])という小論は、フーコーが言葉というものにいかなる視線を注ごうとしているのか、非常に端的に示しているという点において、貴重なテクストである。 このテクストはよく…
MLB公式HP記事を見ていたら、こんなことが書いてある。なかなかしゃれたことを言う。 Arthur Schopenhauer, the philosopher, once wrote, “Talent hits a target no one else can hit. Genius hits a target no one else can see.” That is Ohtani, the Sho…
高崎の医師が半泣きで電話してくる。 「2月頃からお母様はもう食事が出来ていません。アルツハイマー型認知症の末期症状で、食事を食事と認識していないんです。点滴してもむくむだけで…。恐らく3月末には…。」 いろいろと準備をしないといけない。
昔、ある論文集に寄稿した際、編者の――今はもう勇退されてしまった――ある先生に、膨大詳細なコメントをもらうと同時に、海外参考文献のページが違うと指摘されたことがあった。 出版記念パーティで会った際、「寄稿論文全部、参考文献参照ページを調べてるん…
翻訳にはいくつか閾というものがあるように思います。 a;どうにも翻訳文に違和感があって原文を確認したくなる地点。 b;どうにも翻訳者に信頼が置けなくなって原文を読み始める地点。 大概はaあたりで止まるんですが、あまりに頻繁にaに遭遇したりすれば徐…
学説史的関心が旺盛なEM/CA研究者は多いが、彼らに関してどうにも疑問なのは、彼らが、様々な社会学文献、哲学文献に展開される議論の論理構造に対して、およそEM的な知的訓練を受けた人間とも思えぬ、恐ろしくナイーブな態度を取っていることである。 彼ら…
ガーフィンケルの『EM研究』出版から半世紀経ったわけだが、ここ数年、EM大御所がEMの現状に関して恐ろしく悲観的な論考を発表している。 今年、シャロックの退官記念論文集に寄せたリンチの論考も悲観的だった。EMにとってよかれと思って論争をしようとして…
社会科学者は提言をする――「あーするべきだ、こーするべきだ」。 これをしないと社会科学者と‘基本的には’認めてもらえない。 この提言をする能力は、無論立派な能力である。 様々な提言の歴史を踏まえ、自分をそこにどのように位置づけるかを測定することな…
有名ECで日本大手メーカーの時計を買った。 商品到着の翌々日検品したら、日付が動かない。一段リューズを引き出して動くはずだが、リューズは空回りするだけ。 仕方がないので、返品しようと返品ボタンをクリックすると、「この商品は返品できません。カスタ…
9月29日日経に以下のような記事が出た。 「AI研究者が大手学術誌に投稿拒否、論文はだれのもの」 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35881360Y8A920C1TJM000/ しかし、この投稿拒否声明は実際には4月末に出されている。 「Thousands of academics spurn …
昔あるシンポでJim Heapはある「関心」を語った。読んだのははるか昔院生時代だが、その時アメリカの社会学をとてつもなく羨ましく思ったのを憶えている。日本で同様の趣旨の発言、論文を見たことがあるだろうか? 私はない。こうした発言ができる研究環境、…
1607アップデートの時も修羅場だったが、今回も至る所で修羅場らしい。1607の時は対岸の火事だったが、今回は丸焼けになった。5年前に買ったノートPCが、1803アップデート1回目失敗、2回目トライで再失敗して後、Windows10が正常起動しなくなった。この1週間…
今から5年前「EMCA研ニュースレター」に、リンチ『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』をめぐるシンポの後、以下のような文章を寄稿した。「あなたの研究に一番影響を与えた理論家の名前を教えてください1 3」を読んだ上で、読んで欲しい。 (ネット検索…
Liberman2013 It is true that Garfinkel was highly distrustful of all theorized accounts. He once told a seminar (Garfinkel, 1979–80), “I’ll kill you if you theorize. If anybody comes in with a theory, I’ll burn it publicly.” Nevertheless, …
ここ数年、EMそれ自体を実践として考えているのだがいくつかのことに気づいた。1;80年代の状況個人的な経験を言うと、80年代、私はEMに何の興味もなかった。EMの話題は周囲にいた複数の先輩がしていたので、ゼミ、研究会の報告、論文を通じて知ってはいた。…
リンチは最近は言わないが90年代繰り返しこういうことを言っていた。 一九七五年夏のある学会で、ハーヴィ・サックスは、ある種の質問-解答連鎖の組織に関する公開講義を行った。講義後、聴衆の中のある紳士が立ち上がり、「もし私があなたの頭に銃を突きつ…
親が1ヶ月半の入院を終え退院することになった。 3月頭 地元のクリニックから電話 1ヶ月以上高熱(38〜39度)が続いており、抗生物質を使っても下がらないので、検査入院を、とのこと 4月3日入院当日 8:40東京発 10:10施設着 11:00病院着 受付 11:30予約時間 1…
ここのところあおり運転が話題になって、ドライブレコーダーDRがよく売れているらしい。車で走っていると実際、本当に信じられない光景を目にすること、そして恐い思いをすることが結構ある。深夜中杉通りの真ん中で自転車ごとひっくり返って寝転がっている…
例えば、90年代以降のSTSの台頭を考えてみる。「大雑把に」考えていくつかの特徴が思い浮かぶ。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/1;STSは社会的構築主義がそのバックボーンとなっていた。 2;とはいえ、構築主義の理解の…
人間に関わる科学はいつも前のめりによろよろ進んでいく。科学は誰も知らないことを記述することを目指すのだから仕方がない。言い方を変えれば、科学には「旬」があると言ってもよい。だから、旬を過ぎた科学ほどつらいものはない。5年前の、いわんや10年前…
ごくたまに自分の日常的な生活世界の中に非日常的な空間が深い底知れぬ穴のように空いているのに気付いて驚くことがある。 生い茂ったまた朽ちた木々と雑草と蔓、地面に落ちたいくつもの大きな柑橘類の実、黴に被われ人気のない古びたアパートらしき家屋、そ…
昨年後半からアレグラを小清龍湯に変え体質改善を図ってきたが、杉花粉本番の3月中旬頃から顔がひりひりするようになって、花粉が来てるなと思っていたのだが、先週頭から喉、胸が痛くなったと思ったら、あっという間にひどくなり発熱(37〜37.5度)してしまっ…
昔80年代乗っていたバイクが旧車ブームでとんでもない値段になっている。 ヤマハXJ400D。中古車平均価格;90万円!! 最初に乗った400。4スト400の4気筒最初期の1台。当時カワサキのZ400FXと人気を二分していた。でも、750コンプレックスででかくて重くてとろ…
日本経済新聞からこの1週間の言葉ピックアップ。 1月9日(月)「実は研究不正大国」;日本の学術研究の低落について 世界中の研究論文の撤回状況を監視するウェブサイト「リトラクション・ウオッチ」には、撤回本数の多い研究者のワースト10に日本から2人が名…
「エスノメソドロジーは私生児の集まりだって、みんな知っている。でも、それが誰の子供かなんて誰も知っちゃいない。」(ガーフィンケル)この言葉を心に刻んで仕事をしたいものだ。自らを血筋正しき正嫡だと考えているエスノメソドロジストが多すぎると思う。
Greg Lake: King Crimson and ELP star dies aged 69 http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-38251936 訃報を書くのは今年何度目だろう? 死にすぎだ。 書いた以外に・・・L⇔Rの黒沢健一は死ぬ、BOOM BOOM SATELLITESの川島道行は死ぬ、プリンスは死ぬ、モ…
かつて肉体はあまりに儚く、だから人々は魂の永遠を信じた。死は肉体の死だった。だが、現代、テクノロジーはこの状況を逆転させた。肉体はいつまでも生き続け、魂はあまりに儚い。人々は肉体の死以前に、様々な形の魂の死に直面する。現代の人間は、魂が徐…