日本vsイングランド

1-2

日本
コンパクトに空間を作る、全員守備etc、約束事が約束事として明確だった。やっとフットボールになった。勝ち負けは関係ない。
1;この布陣が基本となるだろう。ほぼ専守防衛のこの布陣で勝てるかどうかは疑問だが、ゲームにはなる。これが日本の実力からしたら現実的な戦い方だろう。
2;中村俊の場所は基本的にない。このチームは(本田ではなく!)長谷部のチームでよい。
3;本田は攻撃の核にはなれない。そんな技術はない。他のプレイヤーも同じ。攻撃は3枚、CF1枚+MF2枚を状況的に索出し、手数をかけずに攻撃する必要がある。まだまだ時間をかけすぎ。
4;大久保は突貫小僧で(として)よい。イングランドプレイヤーは大久保のフィジカルチャージに明らかにいらだっていた。もっといらいらさせるべし。これもフットボールの内。
5;森本の投入はもう少し早くてよい。後半頭からでもいいのではないか? FWは全員稼働時間45分と割り切って動き回って攻撃の起点(ポスト)を作らないと、相手守備を崩せない。
6;CB2枚が揃ってオウンゴール・・・。体力がなくなった時間帯(最後の20分)どうゲームを作るかよくよく考えておかねばならない。
7;左SB長友は日本が持ったもっとも優秀なSBと思える。が、右SBがいないのがつらい。というか、日本は右が弱い。右SHにはちゃんとSBと連動して守備を出来る(いざというときには、最終ラインに入って守備が出来る)人間を置く必要がある。(オランダ戦で右SB内田がターゲットとなったのも、内田個人の問題というより(それもあるけど)、右SH(確か中村俊)が守備をしないから)。やはり中村俊には場所がない。

イングランド
メンツを見るだけで感慨深いものがある。個々のタレントは抜群。なのに、チームとなると、世界基準で見ると、連動性がない、動きが緩慢で精度も低い、プレスが遅く、ダイナミズムがない。カペッロは頭が痛いと思う。日本の運動量が低下した後半、ジェラード、J・コールの投入で、攻撃の起点を増やし随分よくなったが、それでも素晴らしいと言える水準ではない(日本が対イングランドでそこそこのゲームができたからといって、それはイングランドのパフォーマンスが悪かったからということを銘記する必要がある)。イングランドにとってはこの日本戦はあくまで「調整」、本番は違うのかもしれないが、WCのイングランドはいつもこんなものという感じもする。1次リーグは突破するだろうが、ベスト8、よくてベスト4止まりだと思う。