Netherlands vs Japan

Netherlands
* Wesley SNEIJDER (53')
1:0(0:0)
Japan
Match 25 - Group E - 19 June
オランダの対デンマーク戦でも感じたことだが、守備を固めたチーム相手のオランダの攻撃が予想以上に機能せず、そしてさらにオランダの守備が予想以上に脆く、驚いた。すでに言ったように(http://d.hatena.ne.jp/Zephyrus/20100613/1276430889)、代表では攻撃の連携は守備の組織をなかなか上回れない。攻撃は水物だということであり、WCは守備力の闘いになる傾向が強いということだ。オランダは恐らく今大会最上級の攻撃力を持っているだろうがその攻撃力をもってしても十分ではなく、日本程度のチームの終盤の圧力で最終ラインがおたおたしているような守備力ではせいぜいベスト4止まりだろう。まあそのせいで、日本にとっては望外の結果となった。

しかし、60分過ぎからの3人の交代枠の使い方はまったく分からなかった。なぜあの3人なのか、あの3人をどう使いたいのか?、ぜんぜん見えない。最終盤の20分は何をどうしたかったのだろう?

カメルーン戦で松井に交代した矢野のパフォーマンスからして、矢野の右SH起用が出来ないのは分かる。だが、今の中村はゲームに出ることがそもそも無理。何より体にキレがないし、顔を見ていていてもぜんぜん精彩がない。中村はもともと人に弱いが、今の中村は簡単なフィジカルチェックで簡単にボールを失う。で、(韓国戦の時と同様)何度もオランダ・カウンターの起点になってしまう。しかも、今の中村は前に進む力も皆無。ドリブルするでもなく、(後方に戻すパスばっかりで)前方へのパス・フィードを行うでもない(まあ、これは、中村個人の問題というだけでなく、周囲との連携という問題でもあるが)。現在、右SHは松井頼みということだ。こんなことなら石川を代表招集しておけばよかったものを。長谷部に代わってセンター前目に入った玉田に至ってはボールに触れることすら出来ない。憲剛ではなく玉田が真ん中? 訳分からない。大久保に代わった岡崎は裏への飛び出しが得意なタイプだが、「裏」までには距離がありすぎる。パス出しのセンスがあるかと言えばそれは期待する方が無理。交代後の前線の構成メンツは場違いな人間ばかりではないか?

3人の交代は単純に、長谷部、松井、大久保を最終デンマーク戦に備えて休ませるためだけ、本田の1topに拘り、森本を投入したシステムをここまで見せないのも、最終デンマーク戦に備えるため・・・そんなことあるかな? ないだろうなぁ。単純に人間がいないだけなんだろうなぁ。

予想通りデンマークカメルーンに勝って(未見)、第3戦は勝ち点で並ぶ対デンマーク戦。信じがたいことだが、引き分けで日本が得失点差で2位になる。引き分けに持ち込めるかな? デンマークのSB破りは強力だから、これに対応出来るかどうかがポイントになるんだろう。