Denmark vs Japan
Denmark
* Jon Dahl TOMASSON (81')DEN:JPN - Jon Dahl TOMASSON
1:3 (0:2)
Japan
* Keisuke HONDA (17')
* Yasuhito ENDO (30')
* Shinji OKAZAKI (87')
Match 43 - Group E - 24 June
1;つくづくチームスポーツは分からない。何かある一点が変わるだけでこれほど急速な変化が生じるものなのか? 信じがたいことだが、そして恐らく世界中の誰も予想しなかったことだと思うが、急造の日本はわずか数ゲームで急速に変貌している。守備と攻撃の連携が急速に向上している。このゲーム序盤、勝たねばならないデンマークは力ずくで日本を圧倒しようとした。恐らく、自分たちもオランダのように日本を防戦一方にすることができると思っていたのだろう。確かに、日本は圧力をかけるデンマークの2列目を上手く捉えることが出来ず混乱した。が、時間にして10数分ほどすると、日本はこれを当初のフォーメーションを変え長谷部、遠藤を軸にはね返すようになる。私はこのとき、「変化」を実感した。
2;本田の奇跡的なFKはゲームの趨勢を決めた。これで勝たねばならないデンマークはなおさら前がかりになった。それほどの技術も、俊敏性もないデンマークの中盤から後ろはすかすかになった。今の日本にこうした攻撃してくれるチームほどやりやすいものはない。まさに本田は自分で自分のスペースを作ったということだ。まったくスポーツは何があるか分からない。デンマーク監督;オルセンではないが、「この結果になる必然性はなかったが、これがフットボールというもの」か?
3;中村俊と本田を見て、岡田が監督をしたフランス大会、蓋を開けてみたら主人公が三浦知良ではなく中田英寿だったのを思い出さない人間がいるだろうか? 岡田はどう考えているのだろう? これがトルシエだったらまったく違う形で世代交代を実現したのだろうが、岡田のそれは何とも日本的。最後の最後までダメ出しをしないで、結局ダメ出し。はっきりものを言わないのが美徳というところか? この方が一層残酷なような気もしてしまう。
4;原因が偶然であっても、結果が必然性を証明する。日本の、というより世界の目は180°変わった。カテゴリーが変わった。そして、これに応じてプレイヤー自身が変わる。そして結果が出てまたカテゴリーが変わる・・・。何という「ループ効果」! つくづくスポーツは分からない。