Uruguay vs Korea Republic (Round of 16)

Uruguay
* Luis SUAREZ (8', 80')
2:1 (1:0)
Korea Republic
* LEE Chung Yong (68')
Match 49 - Round of 16 - 26 June
ウルグアイと韓国は似ていると言ったら(http://d.hatena.ne.jp/Zephyrus/20100612)、何とその両チームがベスト16で闘うことになってしまった。興味津々で見た。

・ドイツWCの、ロングボールを放り込むだけの韓国(http://d.hatena.ne.jp/Zephyrus/20060621)と、今の韓国は違う。ウルグアイ相手にポゼッションで勝り、パワフルで、感動的とも言える攻撃を見せてくれた。ナイスゲーム。つくづく韓国のフットボールは「熱い」。なんだろう、この「熱い」感じは? (それにしても、パク・チュヨンは中村俊に似ている。横で見ていた(サッカー音痴の)Yは「何で俊介がいるの?」とマジ顔で尋ねた。)

・大方の見方としては、韓国の方がウルグアイより勝っていたと言うのだろう。韓国はFWに決定力さえあればウルグアイに負けなかっただろう、ウルグアイスアレスで勝った、と。

・確かに、キックオフからわずか10分、フォルランスアレスに先制されて以後、特に前半30分過ぎから70分まで韓国はずっと攻勢だった。私は前半最後の15分を見て、韓国の前への圧力はこれが限界だろうと思った。この時間帯、韓国は攻勢だったとは言え、ウルグアイの最終ラインを突破できず、ペナルティエリアPA内どころか、PAから5m以内にはまったく侵入できなかった。ウルグアイの守備は強固でおよそ得点が入りそうな雰囲気はなかった。ウルグアイはこのまま韓国の攻撃をあしらっていればいいのだろうと思われた。ところが、後半に韓国はボランチ、SBを動員してさらに攻勢を強める。これは予想外だった。豪雨の中の激闘。これは迫力があった。ウルグアイPAの中に頻繁に侵入を許し、その圧力に屈するように、70分、イ・チョンヨンにヘッドで同点とされる。この展開は私はまったく予想していなかった。

・しかし、恐らく、ウルグアイにとっても、これは予想外だったのだと思う。1回ノックアウトして後は適当にあしらっておこうと思っていた相手に予想外のラッシュを受けて戸惑ってしまった、という感じ。ゲームがふりだしに戻った70分から、ウルグアイはゲームを「再開」する。まさに「再開」。ウルグアイはゲーム開始(0分)からあっという間に韓国を圧倒し10分で得点を決めていたが、それを再現して見せた! 70分から正確に10分後の80分、再び、スアレスが得点! 要するに、10分の得点は偶然ではないということ、「その気になれば」わずか10分で韓国を圧倒し得点できるということをウルグアイは証明したわけだ。恐らく、スアレスの2点目が入って数分後には、タバレスは勝利を確信したに違いない。もう守りきれると思ったに違いない。実際、タバレスは2得点のスアレスをMFに代えてしまう。スアレスに3点目を入れてもらう必要はない、2度ノックアウトすれば十分だろうという感じで。

ウルグアイと韓国が似ているとは言え、両国の間には大きな力の差があったように私には思われた。