子供

授業後の夕方、渋滞する目白通り、止まった車の中、ぼーっとしながら、しばらく前、某研究会に出て、出身ゼミの後輩から「なぜ子供を持たなかったんですか?」と尋ねられたことを思い出した。

そのときは、「僕のような人間が子供を持っちゃいけないと思って」とか冗談で答えたのだが、ふと考えてみると、私の出たゼミの先輩から後輩まで、結婚(事実婚)しながら子供を持たなかった(持っていない)人間だらけである。あるいは子供を持っても家族がらみで色々とトラブルを抱えた(経験を持つ)人間だらけである。私の前後、私が顔を思い浮かべられるゼミの主要構成員が軒並みいずれかに入る。

子供を持たなかった(持っていない)者が私の他に1、2、3、4、そしてその後輩自身をいれて6人。その他、子供を持ったが子供あるいは家族に大きなトラブルを抱えることとなった者が1、2、3人。無論子供を持って、波瀾なく人生を送っている者もいるのだが、ゼミの歴史を担う主要メンバー(特に私のすぐ上からすぐ下の世代あたり)がほとんどこんな感じである。

そうか、あのゼミは「子供を持っちゃいけない人間」が集まっていたということだ。個人的には何か妙に納得するものがあったんだけど、どうかな、これ?



ちなみに、この後輩は「W出身の人間って性格悪いですよね」ととてつもないカテゴリー化発言をしたことがある(それに対して、思わず「うん、悪い」と即答してしまった私も私だが)ので、彼ならこの程度のカテゴリー化は許してくれるだろう。