我が家の家訓

夕食の時。
ワイン(チリ産激安)を飲みつつ、ふるさと納税でもらった牛肉をほおばっていると、唐突にYが、
「なんでみんな‘なぜあなたはこの研究をしたんですか?’とか聞くんだろ? そんなのあるわけないじゃん」
とか言う。

何をいきなり言い出すんだろうとか思いつつ、
「まあ、そういうときは、一応、社会学の中では、使命感とか、理論的問題とか、答えるのがお約束になってるわけで」
って答える。

Yとはお互いの研究内容についてなど話したことがない。が、こういうところの意見の一致は「生きてゆく上で」(「研究する上で」ではない)頼もしく思う。


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人間の科学がいかに立ち上がるかを研究しているのに、その自分の研究に関して使命感とか、理論的枠組みなんかくそ真面目に語れるものか!

「学問の理由として使命感、理論的連続性を語ることの意味を考えよ」――これを我が家の家訓としよう。




今日の一曲