ハッキング『偶然を飼いならす』

Grammar of Reproductionを書くとき一度読んでるが、これから考えようとしてるのは専門科学者/生理学者(永井潜)なので、再読しておいた方がいいと思う。今度はかなり丁寧に読む予定。


今日のお言葉はこれ;

歴史家は、本書の記述は統計の歴史ではないと判断するかもしれない。だが、科学史あるいは概念史以外の目的で過去の知識をたどってもいいのではないだろうか?。私が本書で試みようとしていることに、当たり障りのない注釈をつけると「自然科学における因果性概念に繋がるような、社会科学および行動科学についての認識論的研究」である。だが私はもっと大胆な表現をしたい。本書は哲学的分析の一つである。哲学的分析とは、概念の探求である。諸概念は、それ固有の位置を有する言葉である。固有の位置とは、たとえば文や制度の中でのことである。(p11)

固有の位置!――これをこそ分析しなければならない。
ポリシーなんてこの程度の言葉で十分なのだろう。