6月4日 親善試合 オランダ VS オーストラリア

1−1。ドローだったので、日本メディアは「オーストラリア強し!」とか騒いでいるが、こんなもの大嘘。はっきり言えば6、7割の力しか出していないオランダにオーストラリアは何もできなかったというのが事実だ。大した試合ではない。実際、海外メディアはこの試合での両国のパフォーマンスに関して何も報道しておらず、日本対ドイツ戦に関する報道が飛び交ったのと比べたら大違いである。

この試合に関して海外メディアが報道した唯一のことと言えば、オーストラリアが後半オランダを削りまくった、オランダ選手がなんでワールドカップ本番みたいなことすんだと怒っているということくらい。実際、オランダは誰もスライディングタックルをしなかった。こんなWC開催直前の試合でケガでもしたら大変だからだろう。この試合ほとんど唯一のスライディングタックルは後半ロッベンが自分のミスで取られたボールを取り返そうとしたときだけ。しょせん調整試合との認識が見え見えだった。

これに対して前半まったくいいところなく攻撃の形さえできなかったオーストラリア(前半のビドゥカの得点も技術、戦術によるものではなくビドゥカのガタイがうみ出したものだ)は、恐らくハーフタイムにヒディングに活を入れられたのだろう、後半になると、オランダを削りまくる。(日韓WCの韓国の試合もとんでもないラフプレーの嵐だったが、ヒディングは反則スレスレでやれ、反則になってもいいというような指示を出しているのではないかと疑いたくなる。)だが、ラフプレーをしなければならないのもそもそもオーストラリアがオランダに手も足も出ないから。簡単に抜かれるから強引なタックルで止めるしかないのだ。しかも、それで一人退場(WC直前の親善試合で「退場」!)になるもんだから、なおさら何もできずなおさらラフプレーに走る。ヘボ・フットボールもいいところである。対ドイツ戦の日本のプレーの方が何倍も質が高い。日本がこんなチームに負けるはずがない(と思うんだけどなあ)。

それにしても、オランダのファン・ペルシーは上手い。