6月10日 イングランドVSパラグアイ

1−0。

今回のイングランド代表はタレント揃いだ。ディフェンスにはジョン・テリーチェルシー)、ファーディナンド、G・ネビル(ともにマンU)、中盤にはベッカム(レアル)、ランパードチェルシー)、ジェラード(リヴァプール)他、J・コール(チェルシー)、前線にオーウェンニューカッスル)…。しかし、その彼らが一つのチームとなると何かまとまりというものを感じない。スターぞろいでフットボールできるのか?、汗かき役はいなくていいのか?って感じ。予選を見る限り、どこかバラバラなチームを機能させていたのは最年少のルーニーだったように思う。ルーニーが中盤から前線を広範囲に動き回り最終的に帳尻を合わせていたという気がする。

そのルーニーを欠いて迎えた初戦、案の定イングランドは前半圧倒的に攻勢でありながらまったくゴールを決められない。完調ではないオーウェンは走れず、クラウチはターゲットにはなるがトラップのテクニックがもう一つでボールを受けても決定機を作れない。ジェラード、ランパードミドルシュートは散発的でゴールを脅かしているという印象もなかった。後半になると攻め疲れてパラグアイに押し込まれるようになる。後半のパラグアイの攻撃をしのいだディフェンダーは優秀だったが、何かやっとこ勝ったという印象はぬぐえない。パラグアイに一人か二人圧倒的な個人技を持った選手がいたらどうなったか、という感じ。ベッカムの職人芸でイングランドは勝ったが、ルーニーが出てこない場合これからも苦戦が続くのではないか。


にしても、イングランドの「Come On England!!」という野太いオヤジたちの大合唱を聞くと、2002年の埼玉スタジアムでのイングランドvsスウェーデン戦を思い出すなあ。