6月10日 アルゼンチンvsコートジボワール
2−1。オランダ、セルビアモンテネグロと同組、通称「死のグループ」内の最初の対決。期待したとおりいいゲームだった。技のアルゼンチンに対してとてつもない体力で走り回るコートジボワール。ゲーム終盤になるとアルゼンチンは足が止まってくるのだが、コートジボワールは最初とまったく変わらない調子で走り回っている。こいつらどうなっているんだ、って感じ。
クレスポvsドログバのチェルシー・フォワード対決も迫力十分。二人とも1得点だったがとてつもない技の‘切れ’を見せてくれた。(しかし、チェルシーはこの二人に加えてシェフチェンコ。アブラまみれビッチの打倒バルサの執念を見る思いがする。)
アルゼンチンの勝利は完全にリケルメにつきる。リケルメは正確で強力なコーナーキック、フリーキック、抜群の精度のパスですべての得点、多くのチャンスに絡んでいた。あまり動き回らず、ボールをさばき、タメを作り、ラストパスを出す。最近はこういう作業を専門とするプレイヤー(司令塔)を置くのは流行遅れということになっているわけだが、アルゼンチンの場合は他の選手の能力が高く別に司令塔なしの一般的戦術でも十分戦えるのだが、そこにさらに別格のリケルメがいるのだという印象を受けた。なにしろ田舎クラブのビジャレアルをチャンピオンズリーグ準決勝までほとんど一人で引き上げた人間である。ただ者でないのはこのゲームを見てもよく分かった。