U21 中国vs日本

0−2。2年後の北京五輪を目指す世代にはどんなものかと見てみた。

総じて印象はよい。とりわけ様々なアクションのスピードを意識しているのは分かったし、守備を固めて速攻で相手守備を破るという戦術的方向性もよく分かった。大熊は何をしたいのかほんとに分からなかった(昨年のU20オランダ大会を見る限り)が、反町はしたいことがよく分かる。まだ、技術が伴わない+連係が出来ていない(まだ二日合宿を組んだだけらしい)ので、とりわけ前半はちぐはぐな場面が多かったが、後半は恐らくコーチからの指示だろうが、随分良くなった。

前半はボランチ位置から1トップのFWへの長めで単純なボール供給を試みて、その精度が低くFWに入らない、また入ってもFWが即座に敵に取り囲まれてボールを奪われるということをくり返していたのだが、後半はこれを1)パス距離を短めにする(ボランチ位置からであればまず2シャドーに回し、そこからFWへという手順を踏む)、2)オンザボールとなった瞬間前のプレイヤーが即座に動いてフリーになる、3)サイドからのアーリークロスによってパス供給ラインを多様化する、といったことによって改善できていた。まあ、単純と言えば単純だが、即座に指示を実行できるということそれ自体を評価するべきなんだろう・・・と寛大な心で見守るしかないないよ。