食い道楽

この年末年始はどこにも行かずひたすら食い道楽(と言ってもたいしたものではないが)。

31日;「平城苑http://www.heijouen.co.jp/index.html」(大泉学園)。外環出口近くにある焼肉屋。一昨年までこの店から歩いて1分の所に住んでいて、お世話になった。この店、通常の祝日、祝日前は何しろ混んでいる。飛び込みでは下手すると1時間待たされる。予約必須の人気店である。叙々苑とほぼ同値段だが、こちらの方が何しろ席が広くて落ち着けるし、肉、タレの味といい、タレの他にわさび醤油が出てくる+肉をセットで頼むとモツがおまけで付いてくるサービスといい、少なくとも個人的にはこちらの方がオススメ。中村橋近辺(練馬、阿佐ヶ谷etc)でも焼き肉屋に行ったのだが、この店にコスパで匹敵する店がなく、焼肉自体を食べなくなってしまっていた。で、意を決して、大晦日、予約を入れた上で、寒い中わざわざ自転車で25分ほどかけて(車だと飲めないので)中村橋からえっちら行った。しかし、その甲斐あってか、大晦日-平城苑、大正解だった。いつも客でいっぱいの店がすいている!おかげで、広いテーブルでゆっくり出来る、料理はすぐ出てくる。非常に満足度高し。「大晦日には焼肉」が定番化しそう。

1日;家メシ。昼頃からフレッシュチーズ、ノルウェーサーモン、イベリコ豚のハムなどをワインで流し込み、その後ぶっ倒れて寝て一日が終わる。

2日;「GARA」(西池袋)。池袋駅と立教の間にあるエスニック料理屋。元旦にアミノ酸たっぷりの食事をしたので、運動のために11時半頃自転車で池袋へ。12時過ぎに池袋についてアミノ酸のない食事というので、以前から池袋を通るとき結構人がいっぱいなので気になっていたこの店に入ってみた。しかしっ、まったくの期待はずれ!マトンカレーを食べてみると、完全に家で作るルーカレー並以下の味(正確に言えば、スープ状のルーカレー)。食料雑貨屋「カルディ」で買った「パタック」とかのカレーペーストを使って家で作ったカレーの方がよほどスパイシー。しかも、サフランライスは黄色い色は付いているものの、日本米を使っており、しかも炊き方に失敗してべちゃべちゃで、これまた家カレー以下。かろうじてナンだけは焼きたてが出てきて救われたが、これでスパイス料理とか謳っていいのだろうか?日本人向けにアレンジしてるとか言っているらしいが、ホントは働いているインド人(一応店内は店長らしきオバサンを除き全員インド人風[あくまで見た目だが])は実はインドで料理とかしたことないんじゃないか?(日本で料理とかしたことない奴がロサンジェルスで寿司を握っていたりするように)と思わず疑ってしまう。インド人、コレがカレーでございとか出されたら怒るんじゃないか?アメリカやヨーロッパの日本料理も訳分からないことになってるからこれはこれでありかとも思うが、しかし金取って家カレーはないだろう、家カレーは。まあ、31日、1日の食事のダメージで胃がかなり重く激辛カレーだったら逆に困っただろうから今回はいいが、もう二度と行かない。

3日;家メシ。義理の妹夫婦がカニを大量に(タラバガニ×1、ズワイガニ×2、毛ガニ×3)持ってやってくる(正確には、カニの量があまりにも多いというので、中村橋から国立まで車で迎えに行った)。昼からモエ・シャンあけて焼きガニ、カニ鍋の大宴会。結局5時までのみ食いし続ける。正直言うと、2時間くらいたった段階でカニ味に飽きた。カニさん、ごめんなさい。



番外その①12月中旬;「ゆらり」(中村橋)。中杉通りにある飲み屋。久しぶりに行った。この店、料理が美味い(刺身など下手な寿司屋の刺身より美味い)にもかかわらず低料金で、しょっちゅう行きたい店なのだが、なかなか足が向かなかった。その理由はひとえに店主の愛想のなさ。なにしろ「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」もなし。店主は客と会話をしないことをにポリシーにしているとしか思えない。例えば、カウンターに座って料理についてバイトに聞く、そのバイトがカウンター内の店主に伝える。当然、店主は目の前にいる客に向かってカウンター越しに答える、と予想するのだが、この店主は答えをバイトに言い、そしてそのバイトがカウンターに座っている客に伝える、という伝言ゲームがなされるのであった。しかも、店主はカウンターの中で終始、人生もうどうとでもなれ!というような苦虫をかみつぶしたような顔。これではさすがに足も遠のくというものだろう。ところが、12月久しぶり行ってみると、この昔の店主が激変していた。店に入ると店主が明るい声で「いらっしゃいませぇ!」である。しかもニコニコ顔。瞬間、別人かと思った。が、よく見るとやはりあの店主である。うーーーん、何があった?この態度の激変はどういうことだ?愛想がなさすぎないかと思っていたが、逆にむちゃくちゃ愛想よくされると心配になってくる。大丈夫か?変な薬とかやってないだろうな?抗うつ剤でも飲んだのか?そのニコニコ顔はとてつもない感情労働のたまものか、そんなに無理しなくてもいいぞ、と内心思ってしまう。この方が間違いなく客は入ると思うが心配である。料理は相変わらず値段からしたら十分美味いので、ちょくちょく顔を出して見舞ってやろうと心に決めて店を出ようとすると、店主が明るい声で「ありがとうございましたぁ!」。心配だ。

番外その②12月末日;「リヨン」(江古田)。フレンチ。クリスマス時期だったので、質より量で勝負というポリシーがミエミエ。実際、店内はやたら若いヘンチクリンな格好をしたニーチャン、ネーチャンたちでいっぱい。量で攻めるしかないその理由も分かるが、この時期にフレンチなど行くべきではないことを改めて思い知った。