年の瀬は雑務で一杯

やっとさきほど再校作業を完了して、夜の街を近所のポストに投函してきた(その途中に、襲撃された元厚生事務次官の家がある)。これでどうにか年内に設定されていた締め切りはすべて片付けたことになる。

今回の編集者は仕事が非常に丁寧で細やかである。編集という仕事の美学を感じさせてもらった。若干言葉はきついが、そんなことはどうということはない。ちゃんと学者の作業というものを理解した上で駆け引きを仕掛けてくれるので、むしろ非常に仕事がやりやすい。「学者というものは締め切りの延長、執筆枚数の増量はあるもんだ、編集はある程度それを織り込んで仕事してます、でも、本を売れる本の形にするということに関してはこちらがプロなんですよ。ここではこちらに主導権があります」といった感じで、何しろ聞くとこは聞く、言うとこは言うのメリハリが利いている。非常に信頼できる人なので、私はいくつもの記述上の問題を編集者に丸投げしてしまった。「適宜ご判断下さい」って。

個人本を出す時には、編集者に指名したいぐらいだ。