アレルギーな日々

相変わらずアレルギー症状が続いている。症状は改善する日もあれば、ひどい日もある。ひどい日は胸が苦しくなったり、頭がぐらぐらしたりもする。どうにか分かって来たのは、私がアレルギー初体験なので自分がどういうことをするとどのような症状がどの程度現れるのか分からないということ、これが最大の問題であるということ。
私の基本的な症状は微熱、くしゃみ、鼻水、頭痛、味覚異常(舌の痺れ)といったところ。しかし、例えば頭痛と言っても千差万別。一体、アレルギーによってどの程度の頭痛が生じるのかはぜんぜん予測がつかない。また、その他にどんな症状が起こりうるのかも分からない。

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・先週水曜。この日はよく晴れていて気持ちがよかった。一日窓を開け放していた。すると、夕方から胸が息苦しくなってくる。この日、自分が外気に長時間直接触れてはいけないのだということ、晴れてさわやかな風が吹いている日が憂鬱な日であるということを学習した。M市に行って体調を崩したのは、M市の空気の問題ではなかったようだ。東京の空気もダメである。

・先週金曜。夕食でYが麻婆茄子を作った。一口食べて「辛い、でも、美味い」。しかし、しばらく食べ続けていると、舌と唇がびりびりする。そうYに言うと、Yは「そんなに辛いかなあ?」とぱくぱく食べている。通常、辛い食べ物に関して、私はYよりも耐性がある。しかし、この日は違った。時間が経つにつれ、「びりびり」と言うより「痛い」。口に正拳突きを受けたような感じ。さらには、妙な汗が出て頭が痛くなってくる。イスに座っていられずソファに横になる。ぼんやりした頭で、自分が辛いものを食べてはいけないということを学習した。(つい先日は、イタリア料理店に入ったら、オリーブオイルで唐辛子を炒めるときの香りだけで、胸が苦しくなった。自分が香辛料の香りだけでもダメだということを学習した。)

・先週土曜。Yと鷺ノ宮のそば屋で晩飯を食べ中杉通りを歩いて帰る途中、いい香りがする。よく見ると、中杉通りに植えられた低木樹が小さい花をたくさん咲かせている。だが、しばらくすると、鼻がむずむずしてきて、くしゃみが立て続けに出る。花の香りがするときは、と言うより外を歩く際には、マスクをしなければならないことを学習した。

・一昨日。天気は一日雨。昼頃から微熱36.9度くらい。平熱36.0度くらいの人間にとっては36.9度は十分しんどい。横になって目をつぶると頭がぐらぐらする。これが寝るまで続く。およそアレルギーとは思えないが、4月頭の血液検査ではアレルギー反応以外何も異常はなかったのだから、やっぱりアレルギーなのか、でも、こんなアレルギー症状あるのか…。分からない。

・「自分の体に何がきっかけになって何が起こるか分からないなんて不条理だ」と言いたくなるが、これが現実。しかも、医療関係者も患者に関して事後的に「そういう症状が出るわけね」という認識を持つしかないらしい。この患者には何が起こるのか、それを手探りで探るしかないようだ。だが一方で、医療関係者は「アレルギーで舌は痺れることなどあり得ない」と言下に否定したりもする。味がよく分からなくなるなどということは、花粉症患者がネット上にたくさん書いている。信じがたい。医療関係者は何が分かっていて何が分からないのかが分からない。

・薬の飲み方がまた分からない。医者はこちらの訴えに応じて試行錯誤的に新しい薬を行くたびに出してくれるのだが、その薬を飲むとどうなるか、飲まないとどうなるか、これが分からない。先々週だが、微熱感が強いというこちらの訴えにソラナックスという薬を渡された(この処方は正しいのだろうか?)ので、帰宅後昼食を取りこれを飲んだ。すると、猛烈に眠い。で、リビングのソファに横になったのが1時半頃。ふと気づくと、太陽が西にかなり傾いている。時計を見ると4時過ぎ。2時間半も寝てしまった。起きてからも頭はぐらぐら。結局この日、午後は何もできず終わる。ソラナックスは眠りたいときに飲むべき薬だということを学習した。

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で、しょうがないのでとりあえず、この一月、膨大な時間を掃除に費やしている。暇があると、というより、時間を作って掃除している。この一月で何時間掃除をしただろう。(延々と掃除をしても相変わらずキレイオンの中には白いパウダーがこびりつく。)こんなに掃除していると、清潔にすることが逆に微小なアレルゲンに反応する体質を作り出してしまうという可能性はないのだろうか?と思わず考えてしまう。環境が清潔すぎると、アレルギー疾患が増えるという衛生仮説は、乳幼児では検証されたとか言われているが、成人にはあてはまらないのだろうか?これもわからない。