最近のいくつかのゲーム2

ChampionsLeague
Man.utd 3 vs 2 Bayern 2ndLeg

チェルシー戦で明らかとなっていたが、マンUルーニー依存症は深刻なようだ。マンU中盤から前はルーニーの動きが軸となって、各プレイヤーのなすべき動きが決定されているのではないか。これは推測だ。でも、この推測が多分正しいだろうと思わせる事柄が、このゲームにはたくさんあった。

開始当初、ケガを押して強行出場したルーニーがまだ動ける時間、マンUバイエルンを圧倒した。開始から10分足らず、あっという間に2点をバイエルンから奪い、その実力差は歴然と見えた。だが、ルーニーがハードタックルを繰り返し受けて動けなくなる30分過ぎから状況が変わる。中盤から前のプレイヤーはみなボールを受けてルックアップすると、ルーニーを探す。ルーニーは走れない。ボールを預けられない。どうするか考え、時間がかかる。バイエルンのプレッシャーがかかる。――ということが反復され、マンUはどんどんリズムを失い、ボールポゼッションもできなくなってゆく(ゲーム全体で見ればバイエルンが結局6割はボールを支配していたのではないか)。そしてルーニーがベンチに下がった55分から20分後、ロッベンの驚異的なボレーが決まる・・・。ゲーム (の趨勢)が完全にルーニーのパフォーマンスにシンクロしていたかのようだ。ルーニーさえ完調であればバイエルンにみすみす負けることなどなかったのに・・・と多くのマンUファンは思ったことだろう。

スコールズギグスといったプレイヤーが半リタイア状態の今のマンUには、チームを仕切って、ゲームを作れる人間がルーニー以外いない。中盤から前、ルーニー以外はみな小物ばかりだ。というか、実力差がありすぎるのだ。ルーニー頼みになるのもしょうがないのだろう。プレミア最終盤、ルーニーが復活しないとタイトルは相当難しい。


ChampionsLeague
Barcerona 4 vs 1 Arsenal 2ndLeg

バルサが優勝する。・・・と、確信させるゲームだった。あのアーセナルが、いくらファン-ペルシ、セスク、アルシャービン、ギャラスを欠くとはいえ(とは言っても、バルサイニエスタズラタンがいないんだから同じようなものなんだが)、4失点。しかもメッシ1人に。しかもその内、3点(ハットトリック分)は前半のわずか20数分間で取られるなんて。もう、ゲームを見ていて、どうしてあのアーセナルを相手に延々とボールをキープできるのか、どうしてバルサのプレイヤーの前に広大なスペースができてしまうのか、不思議でしょうがなかった。どうなっているんだろう?

セスクはバルサに帰りたいだろうな。