Argentina vs Nigeria

Argentina
* Gabriel HEINZE (6')
1:0 (1:0)
Nigeria
Match 3 - Group B - 12 June

アルゼンチン、ナイジェリアともに高い個人技を持っており、高速で展開するパスワークの攻防が楽しめたゲームだった。1-0は妥当な結果。

アルゼンチン・マラドーナは予選の教訓としてメッシを生かすことを何よりも考えたのだろう。メッシが得意な形でドリブルが出来る、シュートを打てるようメッシにボールを預け、かつ周囲のプレイヤーがそのための空間を作ることに気を配っているのが、よく分かった。ナイジェリア・キーパーのファインセーブ連発がなければ、メッシは2〜3点入れられただろう。恐らく、連携は本番のゲームの中でさらに急速に向上する。期待大。ただ、南米予選でしばしば失点の原因となった、中盤底、バイタル・エリアの空白状態がときおり発生するのは気がかり。純粋FWの人間を3人も起用しているので、どうしても中盤がすかすかになる時がある。マスケラーノ頼みということになるのだろうか? マスケラーノがキャプテンということの意味がよく分かる。でも、リヴァプのゲームとか見ていると分かるがマスケラーノは意外と熱くなるヤツで、イエローさらにはレッドとか出されたらどうするんだろう?、メッシ・システムを作りつつ、かつバイタルエリアをきっちり埋めるには、どうするのだろうか?、などとゲームを見ながら考えた。

ナイジェリアは、「他は何やってもいいけど、何しろ守備組織だけはきっちり作れよ」という監督の訓辞が聞こえるようなチームだった。ただ、TV(スカパー)解説者・反町も繰り返し言っていたが、組織の形はあっても人に行かない、あるいは行けない。下手に突っかけるとアルゼンチンの個人技で組織自体がガタガタにされるという感触もあったのだろうが、「陣形を作って見てるだけ」とも見える場面が多々あった。まあ、それでも、アルゼンチンの攻撃をコーナーからの失点 1点止まりにし、流れの中で失点しなかったのは大したものだと思う。


韓国が番狂わせでギリシャに勝ったようだ(未見)が、やはりアルゼンチン、ナイジェリアの壁を突破するのは厳しいと思われる。