Paraguay vs Spain

Paraguay
0:1 (0:0)
Spain
* David VILLA (83')PAR:ESP - David VILLA
Match 60 - Quarter-finals - 03 July
このゲーム、パラグアイのPK失敗とスペインのPK失敗(しかも一度成功しながらやり直しで失敗)が連続して起きている。つくづくドラマチックなゲームだった。

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パラグアイの「‘攻撃的な’守備」が印象深い。対日本戦、攻撃し続けなければならないパラグアイよりも、この対スペイン戦の中盤で激しくプレスをかけ即座にカウンターをかけるパラグアイの方がはるかに強さを感じさせた。南米予選でアルゼンチンにも勝っていることが十分納得できる。(まあ、このパラグアイ相手にPK戦まで行ったんだから、日本は十分よくやったんだろう。)

また、スペイン対策は間違いなく進歩していることも印象深かった。今WC、スペインが苦戦しているのは、トーレスが完全ではないなどということよりも、スペイン対策を各国が練りに練っているからなのだろう。スペインはむしろ逆に、その練りに練られたスペイン対策を最終的に切り崩しているということを評価されるべきなのかもしれない。決勝トーナメント初戦の対ポルトガル戦63分、アロンソイニエスタジョレンテイニエスタ→シャビ(ヒール)→ビジャ(シュート)→GK(ブロック)→ビジャ(シュート)→ゴールと、すべて1タッチ、流れるように生まれた得点にしろ、このゲーム82分、ペドロ(シュート)→ゴール左ポスト→ビジャ(シュート)→ゴール右ポスト→ゴール左ポスト→ゴールと、まるでゴールポストが1タッチパスをするプレイヤーであるかのような錯覚を与える得点にしろ、これほど信じがたいボールの運動をピッチ上に現前させることのできるのは今 WC、スペインしかない。不調と言われながらスペインのゲームを見れば90分のゲームの中で1回奇跡が見られる――これは凄いことだ。こうした奇跡を起こしてくれる、またその奇跡に賭けているスペインにはぜひ決勝まで行って欲しいと思う。