Man utd. vs. Real Madrid Half Time

Man utd.のスタメンが意外。香川がいないのはまあ予想してたけど、まさかルーニーまでいないとは。「何だ、こりゃ?」と思っていたら、ぜんぜんOKですね。完璧にレアルを押さえ込んでます。SAFはレアルの攻撃力を見切っていますね。凄いですね、ただ者じゃありません、あのおじいさん。



追記
ナニの退場でゲーム終了でした。ぶちこわしです。

追追記
ぶちこわしたのはアルバロ・アルベロア

問題の場面は、これを連続する流れの中で素直に見れば、「ナニがアルベロアに対してスパイク裏でハイキックを見舞った」とはおよそ記述不可能だ。ナニからしたら、アルベロアが視界外からいきなり出現したという感じだろう。むしろ、この一連の場面は「ボールを止めるために足を上げることがその全体を視界に収めれば十分予期可能な体勢を取っているナニに向かって、その全体を視界に収めその体勢を理解していたアルベロアが突っ込んでいった」という記述の方がはるかに適切だ。

しかし、問題は、結果的に生じた瞬間的な画像が「ナニがアルベロアに対してスパイク裏でハイキックを見舞った」と記述可能なものとなり得たということ。この瞬間の画像こそ、基本的に審判が見るものだから。審判は‘基本的に’運動の流れではなく瞬間の住人なのだ。早く行きすぎれば足は上がっていない、遅く行けば足は下がってしまう。いずれにせよ、ナニの非を有徴化する画像を構成することは出来ない。ナニとアルベロアが交錯する瞬間の画像は、偶然と言うには余りに出来すぎている。繰り返すが、アルベロアはナニの全体を視野に収めていた。だから、恐らく、この瞬間の画像はアルベロアの技術によって巧妙に作り出されたものなのだ。

だから、ナニのレッドカードに関して、「意図せざる結果」(ナニは違反行為を意図していなかったが、結果的にそうなってしまった)と分析するのでは不十分だ。このレッドカードではっきり認識しなければならないのは、運動の流れの中からある瞬間的な画像を切り出す技術なのだ。運動の流れと瞬間が存在する次元の決定的な差異こそがこのレッドカードの本質をなしている。流れの中で瞬間を見ることが出来る2人のコーチ、SAFとモウリーニョアルベロアの行使したこの技術に即座に気づいたに違いない。だから、試合後、SAFは記者会見に出られないほど取り乱しin no fit state to talkモウリーニョは「よりよいチームが負けたthe better team lost」と言ったのだ(モウリーニョは退場するナニの肩を抱いて慰めてすらいる)。



可哀相なナニ。